朝のウォーキング
家の近くにある遊歩道を往復40分かけて歩くのを日課にしています。遊歩道の両側にナラや桜の木々が植えられていて、朝の澄んだ空気の中を歩くことで気持ちがリフレッシュされています。ここ数年は妻が一緒に歩いてくれるので、朝のウォーキングの時間が夫婦のコミュニケーションの潤滑剤になっています。
雨の降った日や冬の寒い日は歩かないのですが、晴れて気持ちの良い朝は出来るだけ歩くようにしていて、今では10年以上続けている数少ない趣味の1つになっています。長く続けていると、ウォーキングの途中で必ず会う「常連さん」が出来て、お互いに挨拶を交わすのが習慣になっています。
「常連さん」の一人に老犬を散歩させている70代と思しきおじさんがいるのですが、そのおじさんと犬との会話が微笑ましくて会うのを楽しみにしていました。おじさん達とは遊歩道の途中にある公園で会うことが多く、おじさんが老犬に対して、「もういいだろう、行こうぜ」と言って犬の首輪に繋がれているリードを引っ張るのですが、犬は頑として動かずに、地面に這いつくばって抵抗をしている姿を何度か見かけました。おじさんと挨拶を交わした後に、夫婦でぷっと笑い出してしまうことが度々ありました。
半年程前から、一人で寂しそうに散歩しているおじさんの姿を見かけるようになり、あの老犬亡くなってしまったのかなあと夫婦で話をしていたのですが、つい1月前からは元気な子犬と散歩をしているおじさんと会うようになりました。元気に走り回る子犬を見ているおじさんがとても嬉しそうなのが印象的です。